お金の不安を抱える多くの人に読んで欲しいフィクションストーリー。
行動を起こした結果と、何も行動しなかった両面の未来が読める仕掛けも。
稼ぐ方法ではなく、行動した結果の未来を読む内容。
おはこんばんにちは社畜です(=゚ω゚)ノ
本日ご紹介するのは小林昌裕さんの《「勇気」と「お金」の法則》です。
上場企業で人事をしている主人公が、ひょんな事から知り合った年下の男性にお金に纏わるマインドを学び成長していく物語です。
具体的な稼ぎ方を知りたい人には本書はお勧めしません。
お金に対する不安や何か行動を起こしたいが、何となく何も行動を起こさず不安だけが積もっている人が読む本でしょう。
誰もが抱えるお金の不安と厳しい現実
主人公が置かれている現実は、私達が抱える将来への不安を的確に捉えており、多くの不安や避けられない将来への不安を抱き続けます。
「自分の人生、こんなはずでは」と自身の置かれている環境に嘆きながらも、厳しい現実から逃れる手段を見いだせず、現実から目を逸らしながら過ごす毎日。
序章の段階で私は「過去の自分」と通ずる物を感じてしまい、一気に最後まで読破しました。
人生を変えた後輩へ勇気を出して聞く姿勢
主人公が大きく変わるキッカケになったのは、会社の後輩。
そこから物語は大きく動き出し、私も実感した「行動を起こす事で出会いが訪れる」ことを思い出させてくれる展開に。
この世の中は、どんなにデジタル化が進んでも普遍的な成功法則が存在します。
それは「行動する事」「考える事」「与える事」「プライドはお金を生まない事」です。
本書は「分かっているけど一歩が踏み出せない」と苦悩する私達を見透かしたような主人公の葛藤が書かれています。
真の成功者から学ぶ大切さ
巷に溢れる「偽物の成功者」
甘い言葉であなたを誘惑し、情報弱者へ高額の商材やセミナーを受講させる罠は一向に減りません。
主人公も同じ不安を抱えながら最初の一歩を踏み出す勇気を振り絞るのですが、最初は色々と疑う気持ちが拭えません。
本物の成功者は金の話をしない
主人公が多くを学ばせてもらったメンターは、物語の中でもマニュアル的な行動指針の多くを語りません。
常にヒントを与え、主人公のために多くの気づきを与えていきます。
コンサル料を貰うのも「本気度」を図るためでありながら「成功したと感じられたら払って」と、決してコンサル料については主人公から話を切り出すまで口にしませんでした。
私が尊敬するメンター達も、ほぼお金の話はしていなかったなと思い出します。
過去の自分を見直し、勇気ある一歩を踏み出す
夫婦関係、子育て、辛い過去など多くのネガティブ思考が蓄積されていた主人公が、少しずつ確実に不安や恐怖と対面しながら問題を解決してシーンは、私も過去の自分を見ているようで少しウルッときました。
今まで悩む事しかしてこず、そのくせ行動は起こさず現実逃避しながら日常が過ぎていく虚しさ。
今思えば、なぜもっと早く行動を起こさなかったのだろうと思う事もあり、主人公が進み始めようと必死に葛藤しているシーンは過去の自分を重ねてしまう事も多かったです。
踏み出す事で心も環境も変化する
中盤から後半にかけ、主人公は行動を起こす事を無意識で実行できるまでに成長するのですが、思考や行動を変える事で、彼だけでなく周囲の環境も大きく変化して行きます。
私自身、不動産投資(大家業)を始めた事で大きく生活環境は変わり、子ども達や奥さんの環境を変えてあげる事もできました。
全ての人が変われるわけではないのでしょうが、ハッキリ分かっているのは「行動しなければ何も変わらない」こと。
今の私は「後悔するなら、何もしないより行動して後悔したい」と思える事です。
最後まで行動できなかった末路
この本には面白い仕掛けもされています。
本編を読む進める事で得られる、行動する事の大切さを最後まで実行できなかった「もう一つのストーリー」です。
最後まで行動する事が出来なかった主人公の「もう一つの結末」も是非読んで下さい。
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