親しい人であっても金銭の貸し借りは基本しない方が良い。
仕方なく貸すのであれば、それは「帰ってこないお金」と思うべきだ。
今回は入居者間で起きた金銭トラブルに私が巻き込まれたお話し。
おはこんばんにちは、社畜です(=゚ω゚)ノ
お金という魔物は、時に人を狂わせる強力な魔力を放ちます。
血縁関係であっても「遺産相続争い」や「今までの縁が切れる」など、人のお金に対する欲望には際限がありません。
そして、一番最悪な結末を辿る事にもなりかねない「お金の魔力」は、時として大家が巻き添えを受ける事もありそうです。
セキュリティー強化のお願いが入居者の親族から入る
今回、長期に渡って入居されている生活保護者の親族を名乗る人から管理会社に一報が入ります。
内容は「近隣住民が不安なので、ドアに別のカギを新たに設置してほしい」との事。
実際にトラブルが起きているのか確認をお願いしたところ、「特に何かしらの被害を受けている訳ではないが、何か事件が起きたら大家の責任だ」と。
正直言いますと、ドアにカギは普通に付いているので自己負担で新たに設置するのであれば、何も文句は言わないのですが、あまりに一方的な内容だったため、管理会社も「なぜ今更、しかも契約者本人ではなく、保証人でもない方が?」と、困惑したようで。
建物内入居者の間で金銭の貸し借りが起こっていた事が判明
改めて「どの様な危険性があるのか」を確認したところ、入居者間で金銭の貸し借りが行われており、貸した側の入居者が「返済の催促をしたらキレられた」との事。
いやいや、それって双方の問題でしょ(;゚Д゚)
と言いたい気持ちも山々ですが、確かに何かしらの事件に発展してしまうリスクはありそう。。。
チェーンロックを大家負担で設置する事に
今回は、長くご入居されているご婦人で、一度も家賃滞納もしておらず、ご高齢のため新たな部屋を借りるのは非常に難しい状況下にあると判断して、大家負担でチェーンロックを新たに設置する事にしました。
大した金額ではないですが、厄介なのが「これを機に要求が過激になる事」で、予め「これ以上のセキュリティー強化は出来ない」事と「自腹で他に何かを設置するならOK」の条件で落着しました。
借金した側は家賃滞納&ガス供給が止められていた
ここで話が落着したら良かったのですが、まだ問題は続きます。
この「お金を借りた側」の入居者も生活保護を受けているのですが、ガス料金と家賃数か月を滞納中でした。
家賃滞納分は自治体へ手続きを行い、今後は自動で家賃が支払われるので良いのですが、今までの滞納分(1~3ヶ月分)は、管理会社と滞納者で話し合いを行う事となります。
中古物件の怖い所は、家賃保証会社に加入していない入居者が存在する事で、今回は見事にこのパターンに嵌ってしまいました
最悪の場合、退去手続きにまで発展するかもしれませんね。
管理会社には本当にご足労をお掛けしてしまいます・・・。
もう一つの問題はガスが止められている事で、何度か支払いの話し合いにガス会社が訪問したところ、見事に逆切れ状態で、ドアや壁をバシバシ叩いていたそうで。
頼むから建物は壊さないでよぉ(;´・ω・)
保証人や身元引受人を受けるリスク
今回、突如として発生した諸々の滞納行為。
滞納者が話すには、色々な保証人や身元引受人になった事でトラブルが立て続けに起きたため、「自分も被害者だ!」との事だそうです。
お気持ちは察しますが。。。家賃やライフラインの支払いをしなくて良い事にはならないんだよなぁ。
この方も生活保護を受けている以上、次の住まいを見つけるのは相当難しい状況となるでしょう。
こういったリスクを背負う「保証人」や「身元引受人」の重要性を今回を機に学んだ事でしょう。
万が一に備え、緊急でチェーンロックを設置
人間は様々なシーンにおいて精神的に追い込まれると何をするか予測ができません。
それが「お金が絡む事案」であれば、なおのことです。
今回は緊急性が極めて高いと判断し、早急に対処します。
以前は仲の良い入居者同士が、お金の貸し借りで互いを信じられなくなる結末は悲しいものです。
大家としても貰い事故のような出費ですが、入居者の安全を確保する義務がありますので・・・。
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