おはこんばんにちは、社畜です(=゚ω゚)ノ
いろいろな所で書かれている「金融機関が勧める商品は購入するな」ですが、私も「その通りだな」と思います。
銀行の金融商品は手数料や管理手数料が証券会社に比べ割高で、資産運用で得られる利益より元本が目減りする位にコストが高い商品が多いです。
が、今回私は少しだけその金融商品を購入しようと考えています。
※2022年1月に投資信託を契約しました。
どんな属性の人が金融商品を勧められるのか
皆さんは銀行の窓口や営業の方に、金融商品を案内されたことがありますか?
実は、この勧誘される方というのは、誰でも勧誘している訳ではないらしく(店頭パンフ商品を除く)、勧誘されたときに、①購入する可能性があり、②プラス条件で口座残高や資産に余裕がある人、が見込み客としてピックアップされるそうです。
預金残高が一定額以上確認できる(例えば1千万円以上)、数年以上口座残高が高水準でキープされている人が考えられます。
窓口の係員ではなく、営業さんから金融商品の案内をされた場合、このターゲット層にあなたが入っている可能性があるかもしれません。
金融機関のお勧め商品とは
担当者が案内してくる「お勧め商品」には、担当者個人が顧客の資産状況などを加味して案内してくれていると思いますか?
実のところ、私たちに接触してくる前に既に売りたい商品の優先案内順位は決まっていて、それは金融機関側にとって収益(利益)の高い商品です。
とても残念な事ですが、私たち個人の資産状況に合わせた商品をカスタマイズするのは二の次になっているのが現実です。
では、どうして金融機関は私たち個人の資産運用を考えて商品の案内をしてくれないのか。
そこには金融機関の存続をかけた深刻な現実があるのです。
低金利時代が生み出した金融機関の生き残り合戦
銀行などの金融機関は、昔から私たちの預金を預かり、そのお金を他の個人や企業に融資し、私たちが受け取れる預金金利よりも高い貸出し金利を得ることで、利益を作っていました。
私たちの親や祖父母の時代は、この利鞘で銀行は生計を建てている言って良いでしょう。※金融機関独自の資産運用もあるのですが、この話しは私たちに深く関係しないので割愛します。
しかし、金融の一部自由化や長期の不況による低金利時代の影響で、こうした本業の預貸金利による利鞘では儲からなくなってしまったのです。
金融機関は別の収入源を作る必要があり、手数料で利益を得られる投資商品の販売に注力を上げてきたのです。
私が勧められた金融商品と落とし穴
では、実際に私が勧められている金融商品を以下に記載します。
恐らくどの商品も「銀行に都合の良い商品」です。
個人年金
まず個人年金。
こちらの商品は金融商品というより保険会社の商品になります。
主たる特徴として、元本変動型(元本保証されないという認識でOK)の商品や、満期までの年月が長い商品が多く、現金化するのに都合が悪い商品が多い。
この類の商品は個人年金と言いながらも「償還されるのは死んだ時」の商品も多く、ほとんど生命保険と一緒です(特例を除く)。
投資信託
投資信託については、既に楽天証券で「つみたてNISA」を軸にSBI証券でも別運用をしていましたが、銀行での信託報酬や手数料の高さは既に承知しており、銀行は違った角度で投資信託の運用をする事で知られています。
基本的に投資信託購入後は放置がセオリーですが、それでは銀行は利ザヤが稼げなくなくなってしまうので、定期的に私たちユーザーへ運用実績状態を報告という名目で接触を試みます。
長期で運用を考えるのが投資信託の鉄則ですが、コンスタントに運用実績を報告され、経過がマイナス収支になっていると聞くと、多くの方は商品への不安や不満を担当者へ言ってしまう事があります。
そこがまさに担当が狙っている状況で、直ぐに代替品や新しい商品を紹介し「商品の入れ替えを誘導」するのです。
投資に不慣れな方は「そこまで言うなら変更しようかな」と、担当者の提案を受け入れ商品の乗換えを行うのですが、こうして新たな手数料が発生するわけです。
一度この乗換えを行うと「今度は大丈夫だろう」と思うのでしょうが、なかなか相場は上手く動いてくれず、次の報告段階で更に違う商品へと乗り換えてしまう・・・まさにアリ地獄のような状況に陥ってしまいます。
この逆も然りで、運用益が出ていると「その利益を、もっと良い商品購入資金に回しましょう」という「どちらに転んでも買い替えを提案される」状態となります。
外貨預金
最後は外貨預金です。
この商品は高金利の外貨を購入し、金利で収益を得ようというのが主たる目的で、国内の預金金利からでは考えられない高金利の通貨が多数ラインナップされています。
パッと見は優秀な資産運用に見えてしまうかもしれません。
しかし、貨幣価格は株と違い「24時間価格変動が起こる商品」で、高金利通貨はその値幅変動も激しいため、金利分以上の価格変動は日常茶飯事の「ハイリスク(振れ幅が大きい)」商品です。
国債や不動産投資とは違った運用手法を勉強していないと大損する可能性もあります。
中には「仕組預金」と呼ばれる「米ドルなどの通貨で預け、その時のレートより何円円高になっていなければ、指定の満期日に日本円の元本プラス利息を保証しますよ。でも何円より円高になった場合には日本円ではなく、その外貨で払い戻しをします」という訳の分からない感じの決まりもあり、初心者の私たちは商品説明時に「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン」と聞き流してしまい、後で後悔する事になるでしょう。
この商品で大損したらしく、銀行内で大声出しているご老人を目撃した過去もあります。
それだけ考えていた思惑が外れると資金も精神もダメージが大きのだと感じながら見ていました。
本音では「売りたくない」と葛藤している営業さん
銀行マン全員がこの様な商品を率先して販売しているわけではありません。
彼らも私たちと同じサラリーマンであり、営業目標や個人評価によって出世が掛かっています。
「自分の成績さえ上がれば他は知らん!どうせ金持ってるんだからグダグダ言うな!」という営業は希少人種。
顧客に損をさせる可能性が高い商品を販売する事に悩み続け、精神が耐えきれずに退職してしまう行員もいるくらいです。
商品を提案する以上は、顧客とのトラブルは担当営業の責任になるかもしれませんが、その根底には「過度なノルマ」が見え隠れしている方が私は気になります。
私の担当をしているのは新しい担当者さんで、この商品を提案してくれた時は「いつもの明るい表情ではなく、ちょっと重い空気感で私に商品説明」をしていました。
恐らくですが、彼は私が投資関係の勉強を少なからず行っている事が分かっているのだと思います。
それでも私が商品購入を考えている理由
恐らく、この後に彼が特段何も話してこなければ、私は少額ですが何らかの商品を購入すると思います。
銀行マンは数年で転勤になり、お付合いも数年程度でしかないのに、何故私が儲かる確率が少ない商品を購入するのかには、先々を見越した仮説による決断です。
金融機関は、顧客の資産や業績、銀行との取引状況によって「融資の際にプラスに働く可能性」があると私は考えています。
私が雀の涙程度の金利しか貰えない積立定期預金を何個も契約しているのはそのためです。
私がメインに行っている大家業は「金融機関との信頼と実績が絶対条件」であり、今回の金融商品購入は「信頼構築のための貢ぎ物」として割り切っています。
必ず損をするわけではありませんが、恐らく良くてプラマイゼロ位にしかならないと考えており、ある種の生け贄?かもしれません。
それでも今後の長い付合いを考えた場合、この提案に乗る事が将来の大口融資を勝取るための布石になると考えます。
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